こんにちは、鬼塚祐一です。昨年、新しい変額保険が出ましたね。
東京海上日動あんしん生命の新変額保険(有期型)マーケットリンク。
聞くところによると、アクサ生命のユニットリンクよりも、コミッションが3割ほど高いとか。
ソニー生命のバリアブルライフと比べると、倍以上という話も。
この手数料収入の高さに、胡散臭さを感じて、お客様に提案できずにいる、というFPさんもいらっしゃいます。
では、今後、どうしますか?
ノルマを達成できず上司に詰められて大きなストレスを抱えつつ、お客様本位の仕事を貫きますか?
それとも、きっぱり割り切って、変額保険をどんどん売っていきますか?
おそらく、どっちつかずのまま、というFPさんが大勢いると思います。
私は、独立する前、こういう方法を考えていたことがあります。
乗合代理店と証券会社のIFAをどちらもしている大きな代理店に移籍しようと。
そうすれば、収入保障保険や医療保険は今までどおり販売できるし、既存客のアフタフォローも可能です。
資産運用に関しては、投資信託を勧めることもできます。
結局、いろいろ事情があり、それは出来ませんでしたが、もし移籍できていたとしても、ストレスからは解放されなかったでしょう。
というのも、IFAになっても、結局、変額保険のときと同じ悩みが出てきます。
ノーロード投信を売っても、ほとんど収入にならないからです。
まず、購入時手数料が0円ですから、あなたには1円も入ってきません。
ただ、信託報酬から一部入ってきます。
実は、私は会社員時代、ある証券会社のIFAもしていました。
そのときの報酬は、信託報酬の、およそ4分の1ほどでした。
たとえば、私が今、提案してる投資信託の信託報酬は、0.2%ほどです。
では、0.2%の投資信託を販売すると、いくら手数料が入ってくるでしょうか?
0.2%の、4分の1ですから、たったの0.05%です。
もし、あなたが頑張って、1年間で、1億円分、投資信託を販売したとしましょう。
その結果、入ってくる報酬は、いくらだと思いますか?
5万円しか受け取れないのです。
しかも、IFAは証券会社に、システム使用料などを払う必要があります。
それを払ったら、赤字です。
なので、IFAで食べていくためには、購入時手数料や信託報酬が高い、アクティブファンドを売るしかありません。
いかがですか?
変額保険と、同じような状況ですよね。
もし、こういう状況から解放されたいのであれば、もう、きっぱり募集人を辞める、という選択肢も考慮してみてはいかがでしょうか。
募集人を辞めるのは、怖いかもしれません。
でも、勇気を出して辞めてみると、こういう世界が待っていますよ。^^